レルヴィア

特にタルヴェイやフェダス地域で栽培されている重要な穀物である。その起源は一統期319年に遡ることができ、古代の集落の遺跡で発見された種子から、レルヴィアの祖先となる穀物が特定されている。この穀物は特に貧弱な土地でもよく成長し、乾燥や湿度にも強いという特性を持つため、多様な気候の中でも生息が可能となっている。

歴史的背景

タルヴェイの都市ゾリヴァンの古文書には、新しい穀物としてレルヴィアが導入され、地域の飢饉を救ったという記載がある。その後フェダス地域でもレルヴィアの栽培が確認され、特に神聖王制の下での豊穣の祭りの際に、レルヴィアを用いた食事が供されるようになった。これは、畏き者グレナキアの祝福とともに収穫されるレルヴィアは、神聖なものとされていたためである。

栽培と利用

レルヴィアは、その耐久性から砂漠の縁や高地など、他の作物が生育しにくい地域でも栽培されてきた。特に、乾燥に強い性質を持つため、水の少ない地域での主要な食糧源として依存されている。レルヴィアは粒状であり、炊飯や粉にしてパンや麺類の材料として用いられる。また、発酵させることで、特有の酒も生産されている。このレルヴィア酒は特にノルセリア地域で人気があり、交易の商品としても非常に価値がある。

レルヴィアは、七国期における食文化に大きな影響を与えている。特にフェダス地域では、豊穣の祭りの際にレルヴィアを使った料理が供される伝統が根付いている。また詩人デルガルが「粒の詩」という作品を発表し、それが大陸中で高く評価されるなど、レルヴィアの存在は文学や芸術にも影響を与えてきた。その詩には、レルヴィアの黄金色の穂先が夕日に輝き、畏き者たちの力に感謝する民たちの姿が描かれている。