サルヴァリュクトの書物迷宮

タルヴェイの古い図書館が一夜にして巨大な迷宮に変貌を遂げるという奇妙な出来事が起こった。「サルヴァリュクトの書物迷宮」と呼ばれるこの現象は、畏き者サルヴァリュクトの仕業だと考えられている。

迷宮の内部は無限に広がる書架で構成され、そこには世界中の全ての書物が収められているという。しかし、迷宮内では方向感覚が完全に失われ、一度入ると二度と出られなくなるとされた。

タルヴェイの当局は迷宮を封鎖し、入場を厳しく制限した。しかし、知識欲に駆られた学者や冒険者たちが秘密裏に潜入を試み、中には帰還できずに消息を絶った者も多かったという。現在も、この迷宮の謎は完全には解明されていない。