ルミオス・サルヴァ

ベロヴの奥深い山間に位置する、伝説の泉。その水を飲むと知恵が授かるといわれ、多くの学者や求道者が訪れる。

ルミオス・サルヴァは、常に淡い青白い光を発する清らかな水をたたえた泉である。周囲には古代の石碑が立ち並び、解読不能な文字が刻まれている。泉の水面は鏡のように滑らかで、その中をのぞき込むと、見る者の内なる真実が映し出されるという。

この泉の水を飲むと、一時的に知性が高まり、複雑な問題の解決策が閃くといわれている。しかし、その効果は人それぞれで、中には何の変化も感じない者もいれば、逆に混乱に陥る者もいる。

ルミオス・サルヴァを管理するのは、代々続く守護者の一族だ。彼らは泉の周りに住み、訪れる者たちを導き、時に警告を与える。守護者たちは、泉の水を飲む前に、求道者の心の準備が整っているかを見極めるという。

泉の起源については諸説あり、畏き者サルヴァリュクトの涙であるという説や、古代の賢者が残した遺産だという説がある。真相は謎に包まれたままだが、ルミオス・サルヴァは今もなお、知恵を求める者たちを魅了し続けている。