ガルヴァネス・キルティア

密林に潜む危険な毒蛇

鮮やかな緑と青のうろこで覆われた細長い体を持つ。その姿は森の木々や蔓と見分けがつかないほどに周囲の環境に溶け込む。この蛇の最も特徴的な点は、その毒にある。噛まれた者は激しい幻覚を体験し、現実と幻想の境界が曖昧になるという。

イシェッドの部族では、ガルヴァネス・キルティアの毒を儀式に用いることがある。適量を摂取することで、シャーマンたちは精霊界との交信を試みるのだ。しかし、その使用には細心の注意が必要とされる。毒の量を誤れば、永遠に現実世界に戻れなくなる危険性があるためだ。

森の奥深くに生息するこの蛇を捕まえることは至難の業とされる。その姿を一目見ただけで幸運とされ、ガルヴァネス・キルティアの抜け殻を身につけることは、強力なお守りになると信じられている。