ミスサ
強力な催淫効果を持つ果実
ミスサァは、イシェッドの深い密林に生育する、強力な催淫効果を持つ果実である。その効果と希少性から高値で取引されるが、同時に深刻な社会問題の原因ともなっている。
イシェッドの密林の奥深く、人知れず実るミスサ。その存在は長らく現地の氏族たちの間でのみ知られていたが、近年その効果が広く知れ渡り、密かな人気を博している。
果実は鮮やかな紫色をしており、その香りは甘美で官能的だ。一口かじれば、たちまち全身に熱が走り、抑えきれない欲望に襲われるという。その効果は通常の催淫剤とは比べものにならず、幻覚作用さえ伴うとされる。
ミスサの効果の源は、畏き者ルミオスの影響だと考えられている。この畏き者は、繁殖と快楽の領域を司るとされ、その力がこの果実に宿ったのではないかと推測されている。
しかし、その使用には重大な危険が伴う。過剰摂取による死亡例も報告されており、中毒性も極めて高い。また、その影響下で引き起こされる無秩序な性行為が、社会問題となっている地域もある。
イシェッド政府は、ミスサの採取と流通を厳しく規制している。しかし、その希少性と効果ゆえに、闇市場での取引は後を絶たない。一方で、その薬理作用に着目した医療研究も密かに進められており、新たな薬剤開発の可能性も模索されている。